Home

退職ログ

1年ほど勤めたダブリンのスタートアップを退職した。 スタートアップというと激務とか給料安いというイメージがあるが、この会社はそんなことはなく、ワークライフバランスは素晴らしく、給料も悪くなく、それでいてスタートアップ特有の楽しさみたいなものもある良いとこどりの職場だった。

fresco The last day at the fresco office

約1年前にイギリスからこの仕事のためにアイルランドに移住してきたときは不安でいっぱいだった。 最初の数ヶ月くらいはとにかく生き延びるという感じだった。知り合いは1人もおらず、移住あるあるの手続きとか家探しとかあったし。

生活が落ち着いてからは楽しく仕事をさせてもらっていた。チームのメンバーともある程度関係を築くことができていたし、扱っている技術も面白いと思えるものだった。 そんな今この会社でやっと得た居心地のよさを捨てて、また新しい誰も知らない環境に飛び込むことにしたんだけど、その詳しい話はまた後日別でブログでも書こうかなと思う。

この1年でエンジニアとしても人間としても本当に成長できたと胸を張って言える。我ながらよく頑張ったと思う。 今後も大抵の困難なら乗り越えていく自信がついた。

よく海外でエンジニアとして働くことの意義を考えるけど、給料が少し良いとかはあれど周りのエンジニアのレベルが日本よりすごく高いわけではないし、個人的には生活力とかサバイブ力を養えるという面が大きいと思う。 日本でエンジニアとして暮らしているとなかなか味わえないinsecureな状態を外国人として生活することで日常的に味わえる。

居心地が良い → 居心地の悪さを求める → 新しい環境に飛び込む → 居心地の良い環境にするべくもがく → 振り出しに戻る

このサイクルの中で、もがいている時が一番楽しくて、居心地の悪さを求めている時が一番退屈で、新しい環境に飛び込む時が一番苦しい。自分はもがいている時にできることが増えていって成長している実感がある。 この居心地の悪さを手にいれるひとつの選択肢が海外生活だと思う。そして転職もまたひとつの選択肢。日本でだってコンフォートゾーンを抜け出してもがくことはできるし、これはきっとどんな種類の居心地の悪さを求めるかというだけの話。

今はまた新しい環境に飛び込むタイミングで不安な気持ちだけど、また新しい場所を自分の居場所にするべく一所懸命もがきたい。